システムの概要

本システムはセキュリティ意識の向上やリテラシーへの関心の喚起を目的とした、スマートフォンやパソコン、タブレット等のご自身の利用する情報端末のセキュリティ状態が安全であるかどうか確認するシステムです。
サーバサイドプログラムにより接続元から取得できる情報と、外部のデータベースから得た情報をもとに脆弱性を診断し、診断結果をもとに対処法や注意喚起等を表示します。結果はスコア形式で表示します。

研究の背景と目的

近年のICTやDXの普及により、今後情報端末はさらに身近になることが予想され、情報端末利用者は子供や高齢者など、世代や知識の有無を問わず広がっていくことを鑑みると、セキュリティに対する意識や情報リテラシーの向上を喚起することは、社会にとって課題の一つになっていくことが予想されます。また、サイバーセキュリティに関する事件は幾度となく世間に取り立たされており、国や企業によるセキュリティ対策は、最新の動向や攻撃手法に対応しきれていないのが現状です。 これらのことから、個人でもセキュリティに対する理解や対策を行う必要があると考えられます。この課題の解決方法は様々ありますが、本研究ではネットワークや情報端末に潜在する脆弱性を誰もが分かりやすい形で診断するツールを開発することで、ツールの利用者に対して、自身の情報端末に潜在するセキュリティリスクに注意を促し、専門知識を有さない利用者がセキュリティ対策に興味をもつ機会を作ることでこの課題の解決の一端とすると共に、デジタル化へ進む社会におけるセキュリティ意識の向上に役立てることを目的としています。